「成功したいなら、ファーストフードなんて絶対NG!」「コンビニに行く人は年収が低い証拠」「居酒屋で時間を浪費するなんて論外、成功者は三つ星レストランで食事をするものだ」——こんな話を耳にしたことはありませんか?いわゆる「意識高い系」の人々が語る、煌びやかで耳障りの良いライフハックの数々。思わず「確かにそうかも」と頷いてしまいそうになるけれど、本当にそれが正解なのでしょうか?
例えば、投資の神様ウォーレン・バフェット。彼はなんと、マクドナルドの朝食で一日を始めるのが好きなのだとか。経済的自由を手にし、億万長者という肩書を持つ彼が選ぶのは、意外にも庶民的なコーヒーとハッシュポテト。そんなエピソードを聞くと、「成功者は高級なものばかりを選ぶ」という固定観念が、いかに浅薄かを思い知らされます。
また、バージン・グループを築き上げたリチャード・ブランソン。彼には、コンビニでお気に入りのスナック菓子を買うという日課があります。どれだけ多忙であろうとも、そのささやかな楽しみを欠かすことはありません。そして、Facebook創業者のマーク・ザッカーバーグも、三つ星レストランより大衆的なレストランで食事を楽しむことが多いのだとか。これが、世界を動かす成功者たちの実態です。
こうした話を聞くと、ふと思います。「成功者って、意識高い系が語るような型にはまった生活を送っているわけじゃないんだな」と。そして、自分にとって本当に必要なもの、自分が心地よいと思うものを選ぶことこそが、彼らの共通点であり成功の秘訣なのではないかと気づかされるのです。
結局、成功とは「自分にとっての心地よさ」を見つけ、それを大切にすることに他なりません。それがたとえコンビニのホットスナックであれ、居酒屋の焼き鳥であれ、関係ないのです。重要なのは、他人の価値観やルールに縛られることなく、自分自身が「これが幸せだ」と感じられる瞬間を、どれだけ日常に積み重ねられるか。それこそが、成功者と呼ばれる人たちの共通した哲学ではないでしょうか。
さて、私は今夜もお気に入りの立ち呑み屋へ足を運びます。焼き鳥を頬張りながら、発泡酒をゆっくりと飲むその時間は、私にとっての至福のひとときです。肩肘張らず、無理をせず、ただその瞬間を楽しむこと。それが、私にとっての「成功者の時間」なのです。
2025年は、そんな「自分らしい幸せ」を大切にする一年にしたいですね。どうか皆さんも、自分だけの小さな幸せを見つけてください。それが何であれ、きっとそれがあなたの「成功」へと繋がっていくはずです。
今年もお世話になりました。2025年も、素晴らしい一年になりますように。どうぞ良いお年をお迎えください!
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