お腹には6つ子?それとも8つ子?

え、何の話ですか? 実はこれ、シックスパックとエイトパックのことです。腹筋が6つに割れるのか、8つに割れるのか――これは単なる筋トレの問題ではなく、生まれつき決まっている要素でもあるのです。
腹筋そのものは誰にでも存在します。しかし、その形や構造は遺伝によって決まり、どれだけ鍛えても6つになるか8つになるかは変えられないのです。一般的に、日本人の約80%はシックスパックで、約10〜15%の人がエイトパックの腹筋を持っていると言われています。これは腹直筋に走る腱の構造の違いによるものです。つまり、生まれながらにして腹筋の“区切り”が決まっているのです。
では、筋トレをしても形が変わらないなら、意味がないのでしょうか? いいえ、そんなことはありません。腹筋が割れて見えるかどうかは、体脂肪率によって左右されるのです。一般的に、体脂肪率が10%以下になるとシックスパックがはっきりと姿を現します。成人男性の平均体脂肪率は15〜20%です。つまり、割れた腹筋を見せるためには、それ相応の努力が必要になるというわけです。女性の場合、腹筋が見えやすくなるのは体脂肪率18%以下ですが、無理なダイエットは健康を損なう可能性があるため、バランスの取れた食事と運動が不可欠です。
どれだけ遺伝が良くても、お腹の脂肪が厚ければ腹筋は見えません。つまり、「割れた腹筋を持っているかどうか」ではなく、「割れた腹筋を見せられるかどうか」は自分次第です。脂肪を落とし、適切に筋肉を鍛えれば、誰でも腹筋を割ることは可能です。ただし、鍛えるのは身体だけではありません。自分に打ち勝つ精神力も必要です。
そして何より、「腹を割って話せる」関係を築くことも大切です。見た目の腹筋だけでなく、心の腹筋も鍛え、正直な気持ちを語り合える仲間がいれば、人生はもっと楽しくなるはずです。……とはいえ、そもそも私には腹を割って話せる友達がいないのですが。
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